当社の骨格筋細胞分化キットは、様々なiPS細胞株を高速、簡便かつ効率的に骨格筋細胞に分化させることができます。簡単なワークフローで、再現性のある結果を得ることができます。
骨格筋細胞
Quick-Muscle™ 分化キットおよび維持培地
ヒトiPS細胞は既存のモデルに比べて多くの利点がありますが、これまでは分化に非常に時間と労力がかかるという欠点がありました。当社の骨格筋細胞分化キットは、当社独自の転写因子を用いた技術によりこの問題を克服し、わずか1週間で幹細胞を骨格筋細胞に高速かつ再現性よく分化させることができます。また、分化した骨格筋細胞の培養を長期間維持するための維持培地もご用意しています。
当社製品の特長
- 様々なiPS細胞株で分化誘導が可能
- 迅速な分化と成熟
- 高純度な細胞集団
- ゲノムへの影響を回避(フットプリントフリー)
Cat No. | Product Name | Disease StatusDescription |
---|---|---|
SM-SeV | Quick-Muscle™ Skeletal - SeV Kit | This kit differentiates human pluripotent stem cells into skeletal muscle cells in 6 days using Sendai virus. |
SM-mRNA | Quick-Muscle™ Skeletal - mRNA Kit | This kit differentiates human pluripotent stem cells into skeletal muscle cells in 7 days using synthetic mRNA. |
SM-MM | Quick-Muscle™ Skeletal - Maintenance Medium | Medium for long-term maintenance of human iPS/ESC-derived skeletal muscle. |
Characterization

Quick-Muscle™ Skeletal - mRNA Kitで分化後1~6日目の代表的な位相差画像(スケールバー=100μm)
Quick-Muscle™ Skeletal Kitで分化した分化細胞は、MHC(myosin heavy chain)を発現し、典型的な骨格筋細胞の形態を示します。分化後6日目の免疫蛍光染色では、MHCの発現が見られます(スケールバー=100μm)。

FAQ
エリクサジェンサイエンティフィック社の骨格筋細胞分化キットを使用するには、ライセンスが必要ですか?
ヒトへの使用や治療・診断目的での使用を除き、エリクサジェン・サイエンティフィック社の分化キットを使用する際に第三者からの追加ライセンスは不要です。
mRNAベースとSeVベースの違いは何でしょうか?
どちらのキットでも導入する転写因子をゲノムに組み込まれることなく(フットプリントフリー)発現させることができますが、それぞれのキットでワークフローが若干異なります。
iPS/ES細胞の培養経験が少ないラボには、工程がより単純なSeVベースのキットをお勧めしますが、BSL-2の安全対策内で使用する必要があり、所属機関のバイオセーフティ委員会(IBC)の事前承認が必要です。
一方、mRNAベースのキットは、遺伝子導入工程がSeVベースキットより多くなるのですが、カルタヘナ法対象とはなりませんので、よりお使いやすくなっております。
なお、当社のデータではmRNAベースのキットとSeVベースのキットの分化効率は同程度です。