よくあるご質問
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操作に関するご質問/トラブルシューティング
GeltrexやMatrigelをhPSC培養のコーティング基材として使用できますか?
当社のキットはこれらの基質に最適化されていません。ただし、ご使用のhiPS細胞の分化プロトコルがすでにそれらの基質に最適化されている場合は、当社の保証外使用になりますが当社のキットと併用していただくことは可能です。
SeVと細胞との懸濁液を10分間インキュベートしている間に、オービタルシェーカーを使うことはできますか?
10分間のインキュベーション中に細胞とSeVの入ったチューブを2分ごとにタッピングするのは、細胞が沈降して凝集体を形成するのを防ぐためです。オービタルシェーカーでも同じ効果が得られるのであれば、使用することは可能です。
培養1日目にコロニーが丸くなっているように見えるのはなぜですか?
Coating Material Aを室温で希釈したか、室温のPBSで希釈した可能性があります。使用前に、「Coating MateriaA」と「PBS」の両方を氷上で冷やしてから希釈してください。
指示通りに細胞を播種しましたが、1日目の培養結果がユーザーガイドに掲載されているものよりも細胞密度が少ないのはなぜですか?
hiPS細胞を回収する際にダメージを受けた可能性があります。ユーザーガイドの指示に従って、Solution D1を使用した後、数回のピペッティング操作を行うだけで、hiPS細胞が剥離されるのが理想的です。ピペッティングを15回行っても培養されているすべての細胞が剥離しない場合、さらにピペッティングをしようとはせず、剥離した細胞だけを回収してください。代わりに培養液をPBSでリンスし、再度Solution D1処理を行い、インキュベーション時間を長くしてください(最大20分まで)。次回は、ディッシュ/ウェルをコーティングするために使用される基質の濃度を50-70%に下げてください。
1日目の培養で、ウェルの中心部にのみ細胞が接着し、周辺部には接着していない場合、どうすればよいですか?
ウェルの中心部に細胞が凝集(=播種時の手技の問題)していなければ、コーティングの問題が考えられます。なお、Nunc社製の4ウェルプレートでは、当社のコーティング条件を適用すると、ウェルの周辺部に細胞が定着しないことがあることが確認されています。次回は、24ウェルプレートを使用して以下のことをお試しください。1)コーティング剤を入れたプレートを37℃で2時間インキュベートする代わりに、4℃で一晩インキュベートする。2)コーティング完了後、上澄み液を完全に吸引せずウェル底面を覆う程度に上澄み液を残すことで乾燥するのを防ぐ。